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【ウィンブルドン 第8日】37歳ビーナスが全仏女王オスタペンコを破って4強入り

WOWOW 2017年7月12日 06:24配信

年齢差17歳、オスタペンコとの新旧グランドスラム女王対決を制し、ウィンブルドン2年連続4強を決めたビーナス・ウイリアムズ。(写真:Getty Images)

女子準々決勝4試合が行われ、一昨年の準優勝ガルビネ・ムグルッサ、第6シードで地元のジョハナ・コンタ、ノーシードのマグダレナ・リバリコバ、大会最年長の37歳ビーナス・ウイリアムズが準決勝にコマを進めた。

年を取ればいいというものではなく、数を重ねればいいものでもないだろう。しかし、ビーナスにとって今回のウィンブルンは通算20度目(75度目のグランドスラム)で、準々決勝は13度目だ。今回の勝上がりは1回戦がエリース・メルテンス(21歳)、3回戦の大坂なおみと4回戦のアナ・コニュは共に19歳、そしてこの日の対戦相手オスタペンコは20歳――勝手知ったセンターコートで、経験の違いを見せつけるプレーがこの日も続いた。

ビーナスのウィンブルドンでの戦績は85勝14敗と、4大大会の中では最も高い勝率を誇る。強さの理由はサーブとショットの速さもさることながら、長身(185㎝)と長い腕が生み出す角度と芝の滑走が作るリズムだろう。まして初対戦、強打が自慢のオスタペンコも立ち上がりからペースがつかめず球威に押された。第1セットの第2ゲーム、アンフォースドエラーを3本続けてブレイクを許し、チャンスらしいチャンスのないまま6-3で奪われた。このセット、5度のリターンゲームで獲得したポイントは僅かに8。リターンがままならず、打ち合いまで持ち込めなかった。

オスタペンコの全仏オープン優勝は、左右からの強打をライン際に叩きこむ思い切りの良さだった。芝のサーフェスの速い展開と低い球道にどこまで通用するか注目されたが、その課題は乗り切ったと言っていいだろう。1、2回戦こそフルセットだったものの、3回戦は気の強いカミラ・ジォルジ、4回戦では今季ツアー4勝と絶好調のエリナ・スビトリーナといった〝お姉さん〟たちにウィナーの雨を浴びせてストレート勝ち。2014年のウィンブルドンジュニア優勝者でもある。第2セット、ようやく気持ちも雰囲気に慣れ、ビーナスの球筋も見えてきたのだろう、第2ゲームにウィナーを決めて初めてのブレイクポイント。続く第3ゲームをラブゲームで落としたものの、第6ゲームをブレイク。何とか反撃に転じようとしたのだが、そこで年の功が出た。ビーナスは冷静にポイントを重ね、第11ゲームをブレイクしてストレート勝負。ウィンブルドン通算86勝目で、妹のセレナの現役最多勝利数に並んだ。

全仏オープン準優勝だったシモナ・ハレプにとってコンタは鬼門だった。これまで2戦して2敗、しかもコンタは地元勢の女子の唯一の勝ち残りで、完全アウェーでの戦いになった。案の定、第1セットをタイブレイクで奪った勢いに乗り切れず、第2セットのタイブレイクで決められなかったのが響いた。土壇場になればセンターコートの雰囲気は、地元びいきで盛り上がる。コンタは声援を背に辛抱強くボールを繋ぎ、第5ゲームを打ち勝って虎の子のブレイクポイントを物にした。英国勢の4強入りは1978年のバージニア・ウェード以来で、地元女子の優勝となれば77年のやはりウェード以来になる。

この日は途中から雨が降り始め、No.1コートの第2試合は中断を挟んでセンターコートに移動。世界87位でノーシードのリバリコバがココ・バンダウェイをストレートで下しグランドスラムで初めての準決勝に進んだ。準決勝の組み合わせはビーナスとコンタ、ムグルッサとリバリコバになった。

文:武田薫

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