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【ウィンブルドン 第7日】フェデラーは一直線、ナダルは4時間48分の死闘に敗れる

WOWOW 2017年7月11日 07:57配信

持ち前のガッツで何度もピンチを切り抜けたナダルだったが、5時間近い熱戦に敗れ6年ぶりのベスト8を逃した(写真:Getty Images)

男女の4回戦が行われ、男子では第1シードで昨年優勝のアンディ・マレー、通算8度目の優勝を狙う第3シードのロジャー・フェデラーが勝ち上がったが、全仏オープン覇者のラファエル・ナダルは第16シードのジル・ミュラーと4時間48分のフルセットの末、3-6、4-6、6-3、6-4、13-15で敗れた。ミュラーのベスト8はウィンブルドンでは初めて、グランドスラムでは2008年の全米オープン以来、9年ぶり2度目。また、第6シードのミロシュ・ラオニッチは新鋭のアレクサンダー・ズベレフを退けて第7シードのマリン・チリッチとともに勝ち進んだが、第8シードのドミニク・ティームはトマーシュ・ベルディヒに敗れた。第24シードのサム・クエリーも昨年に続いて2度目の準々決勝進出を果たしている。

実力伯仲の女子も小波乱があり、第1シードのアンジェリック・ケルバーが昨年の準優勝者ガルビネ・ムグルッサにフルセットで敗れ、今季ツアー4勝と好調だったエリナ・スビトリーナは全仏オープンで優勝した20歳のエレナ・オスタペンコにストレート負け。第2シードのシモナ・ハレプ、地元期待のジョハナ・コンタらに加え、スベトラーナ・クズネツォワ、ビーナス・ウイリアムズのベテラン勢も勝ち進んでいる。なお、ナダルの試合が長引いたため、その後に予定されていたノバク・ジョコビッチとアドリアン・マナリノの試合は第8日の第1試合に順延になった。

ナダルが死闘の末に敗れた。準優勝した2011年以来、8強入りのなかったナダルにとっては是が非でも勝ちたい試合だった。ミュラーとはこれまでの対戦成績は4勝1敗と勝ち越しているが、その1敗がウィンブルドン。34歳のベテランとは言え、今年になってシーズン初めのシドニーでツアー初優勝を飾っており、この大会の前哨戦スヘルトーヘンボスで2勝目をあげて波に乗っている。典型的なサーブ&ボレーヤーにとって、芝は最も得意な舞台だから油断はなかったが、突破口を見いだせぬままに2セットをリードされてしまった。

「第1セットの最初のブレイクポイントをしっかりとっておけば、結果は違っていたはずだ。彼のような相手はリズムをつかみにくいから、早い段階で手を打ちたかった」

第1セットにあった唯一のブレイクポイントは第5ゲームの30-40でのこと。先につかんだブレイクチャンスは、ミュラーのファーストサーブが時速203㎞でセンターラインを蹴っており、そう簡単にブレイクできたとは思えない。問題はタイブレイクのないファイナルセットの攻防だ。互いにサービスキープし、9-9で迎えた第19ゲーム、ミュラーのサービスゲームに大きなチャンスが訪れた。ナダルが40-15から追い上げてデュースに入り、そこで4連続ブレイクポイントをつかんでいる。特に惜しかったのが4本目のポイントで、ミュラーのセカンドサーブにラインジャッジがアウトを宣告し、これを主審がオーバールール。チャレンジ検証は確かにインだったが、ナダルのリターンが深く返っていたからブレイク出来たチャンスだった。それも運。この間に試合時間は4時間を超えていたから、疲れもあっただろう。ここを生かせず、第28ゲームをブレイクされた。

これに先立って、フェデラーはグリゴール・ディミトロフを圧倒。この日のディミトロフは立ち上がりにサーブが不調でダブルフォルトが7本もあり、セカンドサーブからのポイント獲得が第1、第2セットが42%。サーブ&ボレーが一度もなかったのも、フェデラーは不思議がっていたが、どこか体調に異変があったかも知れない。

女子ではシモナ・ハレプがビクトリア・アザレンカを下し、ビーナス・ウイリアムズが若いアナ・コニュを退けたが、全仏新女王のオスタペンコがエリナ・スビトリーナを破ったのが一番のニュースだった。第8日は、女子準々決勝4試合に先立って、日没順延されたジョコビッチの試合が行われる。

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