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【全豪オープン 最終日】フェデラーがナダルを下し、メジャー通算18勝目

WOWOW 2017年1月30日 03:12配信

ライバルとの決戦を制し史上最多を更新するメジャー通算18勝目をあげたフェデラー(写真:Getty Images)

第17シードのロジャー・フェデラーが長年の宿敵ラファエル・ナダルとの、3時間37分におよぶフルセットを制して、全豪オープンでは7年ぶり5度目の優勝を飾った。フェデラーのグランドスラム優勝は2012年のウィンブルドン以来5年ぶりで、通算記録では自己の記録を更新して史上最多の通算18回になった。この決勝戦が全豪オープン100試合目にあたり通算87勝13敗。35歳174日の優勝は1972年の全豪を制したケン・ローズウォールの37歳62日に次ぐ高齢での栄冠だった。

昨年のウィンブルドンから故障のために半年間コートを離れていたフェデラー。一方のナダルも左手首の故障で10月には戦列を離れていた。過去10余年にわたりテニス界を支配し、三十路を越えた2人がよもや再びグランドスラムの決勝で対決すると、誰が思っただろうか。2人の活躍で、第1シードのアンディ・マレー、6度優勝のノバク・ジョコビッチを早々に失いながらも、大会は72万8763人という史上最高の観客動員になった。

トワイライトのセンターコートは、記者席まで開始30分前には埋まり、歴史的な決勝戦はスタートから一打、一打、興奮の渦に巻き込まれた。戦前の予想はナダル。これまでの対戦成績23勝11敗だけでなく、グリゴール・ディミトロフとの準決勝で片手打ちバックハンドへの強さを改めて示していた。しかし、年齢、経験、実績、どれをとっても予断を許さない力量だ。

お互いにサービスゲームをキープして迎えた第1セットの第7ゲーム。15-15から、フェデラーが14本の長いラリーを制すなど虎の子のブレイクを奪い先手を取った。しかし、会場はまだ波乱を予想していた。ここまで勝ち上がってきたナダルのミスのないショット、片手打ちのバックサイドに叩きこまれる強烈なスピンボールが徐々に勢いを見せていたからだ。第2セットは、ナダルがブレイク2度であっと言う間に4-0までリード。フェデラーのアンフォースドエラーが第1セットの7本から15本に増え(ナダルは6本、4本)、この傾向は試合が進むに従って深まったのは理由があっただろう。この日のフェデラーのファーストサーブにはさほどの威力がなく、ナダルに有利な長いラリー戦に持ち込まれ、それを避けようと、セカンドサーブから強引なネットダッシュを試みては、ネットにかけたりパスを抜かれるシーンが増えていた。こうした流れのなかで、ナダルにしてみれば第3セットのわずかな躓きが惜しい。

第3セットは、フェデラーのサーブで始まった第1ゲームで40-0から40-40まで追いつき、逆に3本のブレイクを握った。それを逃がして一気に攻め落とす機会を逃すと、直後の第2ゲームを失っている。フェデラーが再びリードした第4セット、今度はナダルが1本もブレイクポイントを与えずに奪い返しフルセットに持ち込まれた。第4セットまでの獲得ポイントは110ポイントずつの同数だったが、ナダルが後手になりながらも押し気味の印象を与えていたのはミスの数。そこまでのアンフォースドエラーはナダルの19に対しフェデラーは48だった。

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