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【全豪オープン 第12日】ナダルが来た! 死闘5時間を制しフェデラーと激突へ

WOWOW 2017年1月27日 23:44配信

5時間に迫る激闘を制し歓喜の雄叫びをあげるナダル(写真:Getty Images)

男子準決勝1試合などが行われ、第9シードのラファエル・ナダルが第15シードのグリゴール・ディミトロフをフルセット、約5時間の末に倒し、全豪オープンでは3年ぶり4度目の決勝進出を決めた。一日置いた現地29日の決勝でロジャー・フェデラーと対戦するが、2人の対戦成績はこれまでナダルの23勝11敗。グランドスラム決勝の対戦が過去8度あり、これもナダルが6勝2敗でリードし、クレーコートの全仏オープンを除けば2勝2敗の五分。最後の対戦は2年前のバーゼル決勝でこの時は、フェデラーが勝っている。35歳のフェデラー、30歳のナダル、ともに限界がささやかれながら復活をかけたこの大会。準決勝をともにフルセットで勝ち上がっての“夢の対決”の実現に、世界中のテニスファンが狂喜、驚愕しているだろう。

ナダルが往年の強靭な精神力をフルに発揮。新世代の旗頭、25歳のグリゴール・ディミトロフを4時間56分の熱闘の末に制してフェデラーへの挑戦権を手にした。生涯グランドスラムを含む通算14回のメジャー優勝を記録しているナダルにとって、この大会は大きな試金石だった。ケガの続いた昨年は、ウィンブルドン欠場を含め、全米オープンの4回戦が最高。しかも、10月のアジア遠征で左手首を痛めてツアーファイナル出場を断念し、年末ランキング9位と12年ぶりの低位置に終わっていた。7戦して7連勝だったディミトロフに初めて敗れたのもアジア遠征の北京でのこと。2014年の全仏以来になったメジャー準決勝進出、しかも“戦友”のフェデラーが先に決勝進出を決めており、相手ディミトロフは前哨戦で優勝して絶好調……慎重な立ち上がりだった。

ナダルのサーブで始まった第1セットの第1ゲーム、15-40といきなり2本のブレイクポイントを握られてのスタート。その窮地を6分かけて乗り切った。ディミトロフはデビュー時から“ベビー・フェデラー”と呼ばれた、フェデラーと同タイプのオールラウンドプレーヤーだ。ナダルはそのフェデラーに対してダブルスコア以上の23勝11敗と勝ち越し、ディミトロフには7連勝――左利きのナダルの最大の武器はフォアハンドの強烈なスピンボールで、それをバックサイドに叩いて高く弾ませるのが有効な片手打ち攻略法とされてきた。初めは対応できても、長引くほど疲れが溜まる――この日も、ナダルは徹底的にバックを攻めた。長丁場を見込み、決意しての戦術は、左手首全快の証しだった。

第1セットの第4ゲーム、ナダルが15-15からのラリーを制すなどブレイクして先手を奪うと、続く第5ゲームのサービスゲームではセンター、ワイドへ2本のサービスエースを決めラブゲームでキープ。このセットのアンフォースドエラーが僅か2本の高い集中力で先行した。しかし、ディミトロフもそんな展開は覚悟のうえ。辛抱、我慢こそ“ベビー・フェデラー”時代に不足していたが、この日は違った。まず第2セット、ネットダッシュを増やし、第4ゲームを先にブレイク。しかし、前に出れば、ナダルは湾曲させた軌道でパスを決めにくる。時速190㎞台のサーブで攻めても、このセットのナダルのリターンミスは0。ブレイク合戦で並んだ第12ゲーム、ディミトロフが15-30からの打ち合いで果敢なネットプレーを決め、なんとかセットタイに持ち込んだ。

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